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BONSAIちえ

豆松屋山崎ちえの盆栽日記

7月後半のお手入れ

皆さんこんにちは。連休ですね〜。

家で盆栽をお手入れしようと思っているのだけど…どんなことしようか迷うなあ🤔という方へ、今やるお手入れをまとめました。緑色の字が、記事のリンクですので、詳しくはそちらをご覧ください。

 

1,黒松の芽切り

びよんと伸びている黒松、赤松の芽切りは終わりましたか?7月中には切り終えるようにしましょう。ミニサイズの黒松は、私は7月後半に芽切りしてます。

黒松・赤松の芽切り - BONSAIちえ

 

2,施肥

葉の色が黄色っぽいものには肥料をあげましょう。

ただし、芽切りをした黒松と赤松の肥料は外します。

もう紅葉してきた?まだ秋じゃないのに葉色が黄色や赤くなってたら肥料を。 - BONSAIちえ

 

3,針金外し

針金かけたもので、食い込んでいるものありませんか?

この前かけたばっかりだよーと思って油断していると、ムチッと太ったお肉が針金に乗っかっていることがあります。それ、針金食い込んでますので外してくださいませ。

特に、モミジやカエデは要注意。昨年の冬に針金かけた黒松や真柏なども食い込んでいるはずです。よく見て、枝を切り間違えないように外してください。

ヤマモミジに5〜6月にかけた針金を外す - BONSAIちえ

 

お手入れ【雑木類】

花や実を楽しむ樹種(桜や梅など)は、今の時期に来年の花芽をつけますので、剪定はしないでください。

ケヤキやモミジ、カエデなどの葉もの盆栽や花を咲かせない雑木類は、輪郭からはみ出た枝を剪定します。

ケヤキの芽が伸びてきたので剪定 - BONSAIちえ

クチナシは、花を見たい場合は剪定はせずに伸ばしておきます。枝作り優先なら、伸びてきたら随時切ります。

クチナシの伸びた枝を剪定 - BONSAIちえ

椿は枝先に花芽が膨らんできています。花芽がある枝を剪定すると来年の花は咲きませんので、枝作り優先なのか花を優先なのか、考えてから作業をしてください。

椿の針金かけと植え替え - BONSAIちえ

長寿梅は、花芽を気にせずに剪定しています。

長寿梅の葉が黄色くなったら、葉刈りして針金かけや植え替えを - BONSAIちえ

 

 

お手入れ【松柏類】

優先すべきは、黒松の芽切りです。

芽切りが終わったら、五葉松の古葉とりをしましょう。

五葉松の古葉とり - BONSAIちえ

真柏や杜松、津山ヒノキは、芽が伸びていたら随時摘み取ります。

真柏の芽つみ - BONSAIちえ

杜松の芽つみ - BONSAIちえ

 

梅雨明け後にむけて、半日陰の環境を整える

杉やエゾマツ、カラマツ、五葉松など涼しい場所で生きる木々は、夏の暑さは苦手です。他にも、近年は松柏類でも葉焼けするものが多くなっています。

なので、夏は寒冷紗やスダレで日差しを和らげてあげましょう。

※半日陰とは、午前中は日が当たり、午後から日が当たらない環境。または、木漏れ陽のように、日差しを半分ほど遮っている環境。

西日がキツい所ではスダレを立てかけたり、寒冷紗を棚の真上にかけて正午から15時頃までの日差しを和らげてやるなどします。

 

夏は半日陰の環境に移す樹種
モミジ、カエデ、ケヤキ、桜、梅、長寿梅、コマユミ、マユミ、などの落葉する雑木類。

常緑樹では、椿、チリメンカズラ。

松柏類では、杉、エゾマツ、カラマツ、米栂、五葉松、赤松、石化ヒノキ、津山ヒノキ、など。

 

要は、黒松と常緑の雑木類以外のほとんどは半日陰管理になります。迷った時は、自生地を参考にしてください。暑い地域に生きる樹種なのか、涼しい地域に生きる樹種なのか。

キンズやクチナシなど、暑い方が元気が良い樹種もあります。

梅雨明け後の灼熱の日差しが照る前に、半日陰用の棚場を整えましょう☀️