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BONSAIちえ

豆松屋山崎ちえの盆栽日記

黒松の古葉をとって不要な芽をかき取る

皆様こんにちは。寒いですねぇ。寒さに弱い樹種の保護をしてあげましょう。

黒松の作業してると、マツヤニで手が黒くなって汚れが取れないですよね。息抜きに雑誌読もうとするとページを汚してしまうので、メイク落としのオイルで手を洗ってます。

黒松の掃除をしてると、アブラムシや小さな虫が動いてるのが見えます。今まで古葉でワサワサしてたから隠れてたのに、古葉を取ってると、戸惑いながら動き回る小さな虫たち。気にせず針金かけとか作業を進めてますが、手でつぶしちゃってるのかな…。そろそろ殺菌殺虫剤を散布しようと思います。

 

さて、古葉取りや芽かきについて、写真を撮ってみました。

古葉取り

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f:id:bonsaichie:20201213181906j:image上の写真は作業前。下は古葉取りした後です。違いは分かりますか?

枝先の葉は、今年の新しい葉です。少し間隔を開けて枝元側にある葉が昨年の古葉です。

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f:id:bonsaichie:20201213182409j:image下の写真のハサミで切ろうとしてるのが、古葉です。

芽の周りにある葉が今年の葉。その下側が古葉です。

ピンセットで抜くのもOKですが、ハサミで切ってあげた方が、樹には優しいです。

 

芽かき

不要な芽をかき取るのは、芽切り後に二番芽が吹き出す頃か、春までに行う作業です。

下の写真のように、小さな芽がギッシリついた状態のままだと、枝が混みすぎて団子状になってしまいます。

遅くとも、春の芽出しまでに多すぎる芽を取りましょう。ピンセットやハサミで取って、二又分かれ枝になるように左右の二芽を残します。樹冠部や枝数が少ない部分など、三又でもOKです。バランス見て臨機応変に残します。

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f:id:bonsaichie:20201213182859j:image芽かき作業後。左右の二芽を残しました。

 

ところで、「芽」ってどれ?って思いませんか。よく教室でも質問されます。

f:id:bonsaichie:20201213184303j:image葉の束の中に白い芽がありますよね。この一つ一つを芽と呼んでます。小枝と同じですが、盆栽屋さんは「芽」と呼びます。

そして、来春は、この白い芽がグーっと伸びて枝葉になります。

芽は、元気がなければ白い芽が小さいものもあります。春に伸びてくるであろうものを芽と呼んでます。

下のハサミを当ててるところは、来春伸びてくる芽がなく、枯れる枝です。芽が死んでますので、切ります。

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f:id:bonsaichie:20201214205828j:imageこっちの芽は、葉は少なくて勢いが弱いですが、葉の真ん中の芽は生きてます。こういう芽は来春伸びますので、残しておいてください。葉が長すぎる場合は、葉を切って短くして大丈夫です。

ちなみに、芽が白いのは黒松、赤いのは赤松です。

 

最後に、ボサボサ黒松のお手入れ写真。

f:id:bonsaichie:20201214204044j:image作業前
f:id:bonsaichie:20201214204028j:image二芽残して、下から出てる芽、小さすぎる芽など取ります。
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f:id:bonsaichie:20201214204032j:image不要な芽を取った後。
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f:id:bonsaichie:20201214204035j:image枝分かれが見えるようになったので、針金かけ。
f:id:bonsaichie:20201214204022j:image針金かけ後。銅線でもアルミ線でも、やりやすい方で大丈夫です。

f:id:bonsaichie:20201214204407j:imageあまり根を崩さないようにして、鉢を変えました。

 

他の黒松。葉が長いのは古葉や、芽切りしなかった芽の葉。

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f:id:bonsaichie:20201214204611j:image小さすぎる芽をピンセットで取る。
f:id:bonsaichie:20201214204625j:image長く伸びすぎてる芽は、代わりとなる芽があるので、切る。
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f:id:bonsaichie:20201214204622j:image下から出てる芽も切る。


f:id:bonsaichie:20201214204607j:image古葉や芽かきをした後。
f:id:bonsaichie:20201214204618j:image針金かけ後。

 

黒松は、毎年芽切りをすれば枝数は増えます。

枝葉が減ってかわいそうに見えるかもですが、葉が茂り過ぎると、枝元の芽に風や光が届かず芽が枯れて、間伸びした枝姿になります。

盆栽で一番カッコ悪いのは間伸びだと思うので、枝分かれが見える程度には風通しを良くしてあげましょう。

葉が長すぎる場合は、短く切っても大丈夫です。

どうしたらいいか悩んだ場合は、教室に持ってきてください(^^)。