更新が久しぶりになってしまいました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
3月は教室や出張お手入れで、皆さんと植え替えをがんばりました。今年は全体的に芽の動きが早く、一斉に春が来た!って感じですね。教室前にどれを持って行ったらいいか悩んだ方も多かったと思います。
植物の動きに敏感になると、時間の流れが違って感じませんか?気温が上がっていたこともあり、「まだ3月なのか」と何度も思いました。ケヤキなど落葉樹の新芽が芽吹き、常緑樹たちも古葉を落として新芽を芽吹かせていました。それが桜の開花と同時だったので、「桜の花がまだ咲いてるんだ」と3月半ばに思う不思議な感覚でした。もう、暦の方が間違えてるような感じでしたね🙂。
さて、今日は久しぶりに自分の盆栽をお手入れできて…気持ちもスッキリ、楽しかったです🙌
棚場は、国風展の後からのバタバタのままで荒れ放題でした。私は頑張れないタチなので、コツコツ片付けもできないのです。3月は暑さ寒さで身体もキツかったし、休める時は休んで、植え替えは後回しにしてきました。
棚場は新緑でモサモサしてるし、松柏類の芽がぐんぐん伸びてます。そろそろ肥料を与え始めないとですね。
五葉松のみどり摘み
葉の中に芽がありますが、ロウソクのようにびよーんと伸びてきました。あまりに伸びると、枝が大きくなり過ぎます。なので、芽の途中で折ります。
指で伸びた芽をつまんで、先端を折り取ります。芽のプツプツが葉になりますので、葉が残るように、芽の半分くらいを残してます。
芽が伸びるのは、樹の上部(頭)から。樹は上に伸びようとするものなので、上の方が力が強く、下枝の芽は伸びが弱いです。
芽のそれぞれをよく見て、伸びが強い所だけ先端を半分もしくは1/3ほど残して摘んでください。
伸びてない芽は、触らずにそのままにしてください。
1〜2週間で、他の芽が伸びてくるので、輪郭を乱すように伸び過ぎてる場合に、また摘んでください。
五葉松は芽切りをしません
黒松の芽切りと混同してしまう方が多いのですが、五葉松は、芽を切っても二番芽がなかなか出てきません。
なので、伸び過ぎた芽は途中で折りとるという事しかしません。
肥料や水やりの量を控えめにして、葉がなるべく長くならないようにします。
また、日陰がちな場所や樹が密集してる置き方だと葉が長くなったりよじれたりするので、梅雨入り前の日差しが強くなるまでは日当たりの良い場所に置きます。
針金かけは葉が出てくる前に
五葉松の芽のプツプツが葉になります。これから葉が伸びてきますが、葉が柔らかい時に手で触ったりぶつかったりすると、葉が傷んで葉の途中が茶色くなって見た目が悪くなります。
なので、針金かけは葉が出てくる前に仕上げます。今時期は柔らかくなってきたので、曲がりやすい時期です。
春の針金かけの時期を逃したら、新芽が固まる7月半ば頃まで待ってください。
植え替えも可能
新芽が動いている時、植え替えも可能です。針金をかけてから植え替えを行います。植え替えてから針金かけると、グラグラさせて根を傷めます。
今時期の植え替えを逃したら、同じく葉が固まった7月半ば以降に植え替えてください。
久しぶりにお手入れできたので、久しぶりにブログを書けました。今日はこの辺で。これからはお手入れ進めます〜٩( ᐛ )و