今日は小雨がずっと降り続くお天気でした☔️
雨だけど念のため棚場を見回ると、軒下の盆栽には雨がかからず乾いていました。こういう油断してる時の水切れ注意です。
樹が雨に濡れてると作業しにくいので、室内に取り込んで乾くのを待つ間に、親方のやまと園へ。葉刈り作業など、枝作りのアドバイスをいただきに行ってきました。
「盆栽は自然の木より枝が密になってるから葉をすかして(減らして)やらないと中の枝が枯れちゃう。全葉刈りすると肥料を外さないといけないから、葉が残ってた方が肥料を置いたままにできるから、樹勢が落ちないんだよ。」
肥料は、葉で吸い上げて効いていくので、葉が無いときは、肥料を外します。
なので、全葉刈りして丸坊主にするのではなく、葉透かしくらいにした方が、肥料をきかせたまま枝作りができます。片葉残しにしたり、葉を切って小さくしたり。その後、また枝が伸びたらこまめに芽つみをして、針金かけて形を作る。そうした基本をふまえつつ、樹種や樹齢によって対応します。
樹種別では、
ケヤキは葉もとの芽がふくらみ、葉を引っ張っても取れなければ、葉刈りOK。
イワシデなどシデ類は、葉刈りはしないで芽つみをこまめに。
百日紅は、多肥多水であれば、剪定をしてても花がつく。びっくりするくらい肥料を置いて大丈夫。
ニレケヤキは、葉刈りできるけど大変だからやらないな。でも、葉刈りして針金かければきれいな樹ができるよ。
イボタは葉刈りはできるけど、きれいに吹かないなあ。
などなど教えていただきました。
たくさん聞いて頭がパンクしそうなところで、「お茶にするか」とお声がかかり、コーヒーとモンブランを買ってきて2人でおやつタイム☕️✨クリームの甘さが脳にしみわたりました。
さて、帰ってきて、ケヤキを実践。と見せかけて、実はやまと園へ行く前に作業してました。ちゃんと、親方の教えを覚えていますよ😃
葉を引っ張って芽が取れなかったので、外側の大きな枝と葉を抜いて、不要な枝は剪定しました。そして、春に植え替えてなかったので、浅い鉢に植え替えました。
作業前
剪定&葉刈り後
ケヤキの枝をこんなに伸びるまで放置してると、枝が太ってゴツくなるので、伸び出したら早めに剪定しましょう。
葉の元にポツとした芽があります。葉を引っ張って芽が取れなければOK。外側の大きな葉を指で引っ張って取っていきます。葉を小さくする「葉切り」をする人もいます。同じように中の弱い枝まで光と風を届けることが目的。葉切りの方が早めに行えるのが利点ですね。
植え替え後
例年、ケヤキの葉刈りは6月中旬頃でしたし、やまと園でもまだケヤキの葉刈りはしてなかったので、少し早めの作業です。皆さんも見極めてやってみてください。
なお、植え替えは、芽出しの頃に手が回らなかったので、葉刈りの時期まで待ってました。
葉を減らせば、根を切っても負担が少なくすみます。1ヶ月ほど半日陰で管理します。
もし皆さんも植え替えていない雑木があれば、葉刈りや葉透かしを行ってから植え替えて大丈夫です。芽出しの頃は忙しすぎますから、こうして後回しにしながら手を抜きましょう🙂。
では、今日はこの辺で。