水やりの基本は「乾いたらたっぷり与える」。
夏は1日3回以上が目安です。
朝・昼・晩。日中のあっつい時間帯にも水やりを行います。
*園芸の常識としては「日中の暑い時間帯は水やりしない」と言われますが、盆栽は真昼の時間帯でも水やりを行います。
理由は、土の容量が最小限、かつ、水はけの良い粒子状の土を使用しているので乾きが早いこと。鉢内でお湯になる前に乾いてしまうため、とにかく水やりが必要です。鉢が持てないくらい熱くなっていても、毎日水やりを行っています。
1日3回やっても乾くような状況の場合、トレーなどを利用して水もちをよくしています。
例えば、上野グリーンクラブの常設売店。
寒冷紗もなく、日当たりがキツくてコンクリートジャングルの熱風が吹き、水やりも日によってバラバラの環境。
ここでできる水切れ対策は、トレーを利用して、水が鉢の周りにとどまるようにして湿度をあげ、鉢底から少しは水を吸い上げられるようにしておくこと。
トレーの底にビニール袋を敷いて、水をわずかにためられるようにしています。
ここで気をつけるのは、水の水位。水がタプタプに溜まるようでは、日当たりの良すぎる場所ではお湯になり、根腐れします。
いつもよりプラス1時間長く水がたまっているくらいを目安に水位を調整しました。
我が家の棚場では、乾きの早いミニ盆栽用に、こんなトレーを利用。
左のトレーは、真ん中に丸い穴が1つ空いています。右は、100円均一で売っているカゴです。
左のトレーは、ミニ盆栽の愛好家の交換会で品物と一緒に回ってきたトレー。
プリンやパンなど何かのトレーの廃材利用だと思いますが、とにかく平らなトレーの真ん中に穴が空いています。
これに、水切れに弱い雑木類の豆盆栽を入れて、半日陰に置いて水やりしています。
トレーがあることで、水のたまりが他よりも良いです。
これがある前は、小さい豆盆栽は他のものより乾くのが早く、水やりを1回多くする必要があり面倒でした。
トレーに入れれば、他のものと同じ水やり回数で大丈夫です。
穴が空いているので、適度に水が抜けてちょうど良いのです。
先ほどの右の100円均一のカゴも、浅く水がたまるので、適度な量で底面給水できます。
このように、トレーを利用して、乾きやすいものへ対策しています。
ただし、水やりは1日3回は行っています。
ホースでかけた水が、少しとどまって水もち良くなっているという感じです。
水がずっととどまってても、お湯になったり腐ったりするので、適度に水が入れ替わるくらいが良いです。
日中はお仕事や外出で水やりできないという方は、半日陰に置き、腰水潅水でしのぐことになるかと思います。
*腰水(鉢の底穴から水が吸える水位)
その場合は、帰宅後、受け皿の水を捨て、乾く瞬間を作ってあげます。
1日で水がなくなる水位が理想的です。
盆栽をより良く育てるならば、やはり自動潅水機を利用するのがおすすめです。
暑さの厳しい夏。色々と工夫して、なんとか乗りきりましょう٩( 'ω' )و