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BONSAIちえ

豆松屋山崎ちえの盆栽日記

松の芽切りをしてみよう

芽切りしてます

小品盆栽は7月から黒松の芽切り真っ盛りです。

 大品(大きな一般盆栽サイズ)は6月が芽切りシーズン。
これは、二番芽の伸ばす長さが違うから。
切る時期によって、二番芽(芽切り後に出てくる芽)の長さを調節しているのです。

大きなもの、古いものから芽切りをはじめ、後半は小さく若い松の芽切りをする流れです。二番芽の伸びがゆっくりな、赤松や寸梢黒松も早めに行います。

伸びた新芽を切ってみよう

 伸びた新芽の元で切ります。
そして、古葉(昨年の葉)を5対(松葉は2枚で1対)にします。

古葉を減らすと
「あれ!?葉が少なくなった!新しい葉を出さなきゃ!」
と、樹が芽を出そうと反応します。

さらに、葉の量で、芽の勢いの強弱の平均化を図ります。
枝がグングン伸びてるところは、葉が多くないですか?
逆に芽の伸びが弱いところは、葉が少ないですよね。
多いところを減らして勢いを抑え、少ないところはそのままで、勢いが乗るように促します。そうして、下枝まで力の乗った枝葉を作っていくのです。

*「5対」というのは、目安です。
勢いの強いところはもっと減らしたり、弱いところはもっと残したりします。
いろいろと試してみましょう。

2週間ほどで二番芽が吹き、徐々に葉になっていきます。
「あ、出た出た!」
と、ホッとして嬉しくなる瞬間です(^^)。

芽切りの後は

まずは、水の乾きが遅くなります。
葉の量が一気に減ったので、水の吸い上げ量が減ったのです。
『乾いたらやる』を基本に、水やりしましょう。
二番芽が伸びるにつれて、再び水の乾きが早くなります。

 

肥料は、

芽切り後は外して、二番芽の伸びに合わせて与えます。
時期は小品盆栽では9月頃です。

実は、芽切り後の肥料は、人によって肥料の与えるタイミングは違います。
地域による気候の違い、樹の元気具合、さらには使っている肥料によっても変わるからです。
そのことについては、おいおい書きますね。

*五葉松は芽切りしません

芽切りをするのは、黒松と赤松。
五葉松は芽切りしません。
五葉松の芽の伸びを抑えるのは4〜5月の「みどり摘み」です。
ごっちゃになるので、気をつけましょう(^^)。

いざ!切ってみよう!

せっかく伸びた芽を切るのは偲びないですが、
ズバッと切るのは楽しいものです。
黒松の香りを感じながら、松ヤニで手を汚しながら、楽しんでください♪
二番芽がちょこんと出た時は、毎年嬉しくニヤニヤしてます。
ますます可愛く感じますよ(^^)♪