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BONSAIちえ

豆松屋山崎ちえの盆栽日記

7月の盆栽教室のお手入れ持ち物

皆様こんにちは😊7月に入りましたね。いつもお手入れ教室に「今月は何を持って行ったらいいんだろう」と悩む方が多いなと感じていたので、記事にして書いてみます。
もちろん、ご自身でやりたい事、気になる事があればそれを優先にして、参考の一つになれたらと思います。
7月は梅雨明け前と後では気温や日差しが違います。7月前半は芽切りや急ぎの植え替えなどを優先して、後半はゴヨウマツの古葉とりや暖地性樹種の植え替えや葉切りを行うのが良いかと。気候の変化をみながら、持って来れる範囲で優先順位を決めてください。

 

7月はなんといっても"芽切り"

7月は関東では、小品盆栽サイズの黒松、赤松のシーズンに入ります。8月に入ってからだと2番芽の伸びが小さいので、7月中に行います。芽の伸びが心配な方も多いので、早めに切るのがなお良いです👌

ただし、錦松、寸梢黒松、千寿丸など品種ものの松を芽切りするには7月はもう遅めなので、芽切りしない方が良いと思います。芽切りをしなくても芽が増える品種ですし、芽摘みと芽かきで枝作りをしましょう。

また、芽の伸びが弱い松も芽切りをしない判断をする事があります。不安な方は教室に持ってくるか、事前に写真をメールで送ってください。

五葉松の古葉とり

黒松の手入れとごっちゃになりやすい五葉松。五葉松は芽切りをしません。なので、4月以降は五葉松は肥料もやらずに放っておいてほしいのですが、どうしても理解できない方が多いです😅。なので、あえて同じ時期に持ってきてもらって、古葉取りをしましょう。

五葉松は、ハカマが落ちたら新芽が固まったサインです。特に銀性八房五葉松は固まるのが早く、もうハカマが落ち始めています。

7月は古葉を取って、針金かけや肥料を与え始める時期です。

黒松と五葉松を並べて比較すれば分かりやすいと思いますので、五葉松も持ってきてください。

ちなみに、五葉松の古葉取りは急いでやる必要もないので、持ち物多くなって大変な方は9〜10月でも大丈夫です。お家で肥料は与えて、夏越しの力をつけておいてください😊

五葉松は夏の植え替えもありですが、近年暑すぎるのでちょっと心配。夏越しできそうな状態なら9月以降が無難だと思います。

椿の針金かけと植え替え

冬のイメージのあるツバキですが、6〜8月の暑い時期が作業適期です。固い幹も曲がるし、植え替え、挿し木も良い時期です。植え替える際は鹿沼土を赤玉土に混ぜると良好です。鹿沼単体でももちろんOK。

もう花芽が分かるくらいになってるので、花の位置を考えながら針金かけをしましょう。
ちなみに、椿は年間を通して半日陰管理です。植え替え後は特に水切れに注意してください。

スイレンボク、姫桜桃など暖地性樹種の作業適期

椿と同じく、暑いのが好きな樹種の、針金かけと植え替えなど作業の適期です。

キンズ、スイレンボク、姫桜桃、台湾ツゲ、椿、磯山椒など熱々な環境が好きなものは植え替え適期です。半日陰管理できるなら香丁木、ニオイカエデなども良いですね。

寒グミや葉もの樹種の葉切り

生い茂っているカエデやケヤキなど葉もの盆栽は、葉透かしを6月に引き続き行います。梅雨明け近い7月は、葉刈りではなく葉切りで透かした方がよいです。5〜6月に葉を減らしたものは新しい葉が茂ってくるので、再度透かします。針金かけも行いましょう。

長寿梅の針金かけ

長寿梅の葉が黄色くなって落ちてきたら、葉刈りして針金かけをするとグット👌です。太い枝も曲がりやすいです。6月〜7月が適期。作業後は半日陰管理をしてください。

植え替えもできますが、気温が35℃近くなる日が多いなら、水切れ注意で日陰管理です。

杜松の芽摘みと針金かけ

杜松の新芽がぐんぐん伸びているので、芽摘みと針金かけを行います。これは4月〜9月頃まで引き続き行います。

真柏のシャリ作り

真柏のシャリを剥いたり、広げたりするのにやりやすい時期です。良く太った幹は、せっかくですからシャリを入れてみましょう。

その際は、彫刻刀を持参してください。こちらの用意は1セットしか持って行けないので、時間のかかる作業ですから、ぜひご持参いただければと思います。子供用の彫刻刀でかまいません。
どのように削るかイメージ作っておくと作業が早いです。

 

夏越しできなそうな水はけの悪いもの

水やりしても鉢の表面に水が溜まって下に抜けないのは、夏越し厳しいかも。

土が泥状態で空気も通らないものも根腐れの原因です。

根をなるべく切らずに植え替えたいので、根が詰まって水が通らないものは、鉢を一回り大きくする処置も考えられます。

植え替え後は日陰管理で根の回復を急ぎます。

 

その他気になるもの

梅雨が明け〜8月のお盆の頃までが一番暑い夏になります。暑い時期は水切れが心配ですから、なるべく梅雨明け前までに作業したいですね。
上以外にも気になる樹種、心配なものがあれば、山崎へメールなどでご連絡ください。教室に参加される方優先でお答えしています。

 

ところで、雨続きの今、軒下やベランダの奥の方など雨の当たらない場所にある盆栽たち、乾いていませんか?雨が当たっていると思ってても、晴れ間にすごい乾いてる盆栽たちもいるので、油断せずに1日一回は様子をみてあげましょう。我が家でも危うい子達がが出てきています💦お気をつけて〜!