立春大市の際に親方が購入していた、五葉松に手をいれてもらいました。
まずは購入当時の形。まだ正面は決めてないようで、枝を抜いたり針金をかけながら正面を検討するそうです。
枝を抜いた後の様子。正面決定。
針金をかけます。(ここから写真は大きめで）
ジャーン！曲づけ後です。
針金を巻く方向に枝をねじることで曲(ｷｮｸ）をつけると曲がりやすいです。
針金を巻く際に、どちらの方向に枝を曲づけするかを考えづくで巻いてるのかと聞いたところ、
「いや、そこまで考えてやったら良いだろうけど、なかなかそれは難しいね。やっていくうちに変わっていくし。」とのことです。
ここまでやって、植え替えは4月初旬まで待ちます。
松柏類(松や真柏など）は白い根(今年の新しい根）の張り出しが雑木類に比べて遅いそうです。
まだ動き始めて無いのに今根っこを切ってしまうと、暖かくなるまでずーっと新しい根が出ないわけですから、十分に水を吸えずに樹が弱ってしまいます。
「例えば、人間でも手術後にすぐご飯が食べられる状態の方が回復力は強いでしょ。手術後に何日も食べられないのと、すぐ食べられる常態かの違いよ。
だから、根が動き出してる状態の時に切ってやらないとダメ。だから、たまに鉢から抜いて根の様子を見てみると樹の状態が一番よく分かるよ。白根は新しい根だから、根の先端の白い所がもっと張り出したもの。雑木類は早いのは動き出してるから植え替えができるのよ。」
写真を撮るために店内に飾ってたら、早速お客さんに買っていただけました
盆栽屋はこうして、技術でお金をいただいてるんですね。とっても勉強になりました
