常設売店にて「花の香りが良い蘭はありますか?」と聞かれます。それは風蘭(フウラン)のことだそうです。今日は、古典園芸に詳しい業者さんと一緒だったので、教えていただきました。
香りの良い花が咲く風蘭。自然に増えたものは「風蘭(フウラン)」、銘品として登録されている品種名のあるものは「富貴蘭(フウキラン)」と呼ばれます。
花は6〜7月に咲き、朝と夕方に良い香りがして、玄関に一つ飾っておくと、ふわ〜っと濃厚な甘い香りが広がするんですって。
浮き世絵の中で、金の網がかぶさって大事に育てられているのが風蘭だそうで、古くから大切にされ、日本の古典園芸の中でも格の高い植物です。
風蘭の北限は千葉県。木の上に着床して育っていたランが、台風などで落ちてきたのを楽しんできたそうです。
管理は年中半日陰で大丈夫。しっかり育った苗ならば、棚下や室内でもOK🙆♀️。
でも風蘭というくらいで風が好きですから、レース越しの窓辺など、風がある所が良いそうです。
冬は、気温5度以下にならないよう、発泡スチロールにいれて霧吹きを時々かけて玄関とか室内に入れて管理してるそう。蓋はぴったり閉じずに、穴を開けたり蓋の隙間を作り、風が入るようにしておくと良いそうです。5度を上回れば、外で大丈夫とのこと。
水やりは、冬は1週間に1度霧吹きなどで。
生長期なら、棚下で管理してて水が多くかかっても大丈夫。夏は毎日水がかかってしまっても良いそうです。
冬以外、水をやるときは、たっぷりあげるそうです。
なんだか私でもできそう…と言うと、「できますよ(^^)強いですから」とありがたいお言葉いただきました。
風蘭は、下に穴が空くようにミズコケを巻くそうです。水やりの乾き具合に悩んだら、指を入れてみて湿っているかみるそうです。
古典園芸や蘭は、気をつかうところがあって難しいのかな?と思ってましたが、なんだか大丈夫そうに思えました。何より、香りが良いのが素敵ですよね✨
フウランの育て方の詳しい情報はこちら↓フウランの育て方 - みんなの趣味の園芸 NHK出版
廃刊してしまった「花にんき」に載っていました。富貴蘭は「馥郁たる甘い香り」と表現するのですね。
奥深き古典園芸の世界✨
風蘭は丈夫とのことで、難しく考えずに楽しめそうですね。洋ランとは違う、日本のランの香りを味わってみていただきたいです。