今日も蒸し暑かったですね。湿度が高くて意外と乾いていませんでした。
みなさま体調大丈夫でしょうか?
寒冷紗はかけましたか?
我が家では、ようやく寒冷紗をかけました。
50%カットの黒い寒冷紗です。ずいぶんと日差しが和らぎますね。
モミジや桜などの雑木類の棚場に寒冷紗をかけ、黒松、真柏を置いてる棚場にはかけません。
理想は、「午後から寒冷紗をかけ、夕方は外して夜露にあてる」です。
少なくとも、台風や暴風の際に取り外しやすいようにしておきましょう。
寒冷紗は風の影響受けやすいですから、しっかりした所に張ってくださいね。風でバタバタ煽られて、盆栽に引っかかってグシャグシャになったら大変です。
寒冷紗の下に置く樹種は、雑木類全般ですが、キンズやクチナシなど暖かい場所が好きな樹種は寒冷紗のない場所で大丈夫です。
松柏類では、五葉松、エゾマツ、ヒノキ、杜松も寒冷紗の下に置いてます。
ちなみに、寒冷紗をかける場所がないベランダなどでは、スダレなどを活用して、西日を和らげたり半日陰を作ってあげます。
盆栽世界8月号『趣味家の輪を広げよう』
今月号、もうお読みになりましたか?
私が取材させていただいている連載で、今月も素敵な愛好家にお話伺いましたので、ぜひご覧ください。
今月は、私が修行時代からお世話になっている、相模小品盆栽会の斎木会長です。
もともと化学系研究職の斎木さんは、盆栽の手入れをカルテのように記録しています。
誌面では載せられませんでしたが、「若い人の参考になるなら」と、特別にブログでご紹介させていただけることになりました。
斎木さんは、盆栽歴30年以上の愛好家。
ノートは数冊になり、樹の写真も一緒に記録され、分厚くなっています。
いつ頃何をしたかを記録し、今年の手入れの参考にしているとのこと。
淡々と日々の作業をして記録を残し、きれいな枝ぶりとなった盆栽が展示会に飾られています。
そして、誌面を見ていただければ分かりますが、それらの樹は苗木からのスタートなのです。
できてきた盆栽を展示会に出品して晴れ舞台に出してやり、客観的に見つめてまた手入れを重ね、だんだんと樹は老成してきています。
はじめは樹高15cmほどのサイズだったのに、少しずつ大きくなり、今は20cmのサイズです。
「良い素材を選ぶコツを先輩方に教わり、盆栽園に指導してもらう。」それが大切だとおっしゃっていました。
盆栽の展示会は、高い樹をたくさん持っている人ばかりが出しているわけではなく、苗木から育てながら飾っている方も多くいます。
子どもの晴れ舞台のように感じながら、仕上がってきた姿を見つめているのだと思います。
斎木さんのように、若木から育てて展示会に飾っていく面白さを、若い方々にもぜひ味わっていただきたいです。自分の樹を発表しながら、仲間から「いいね〜」と言われて、励まし合いながら楽しむ。そんな風に出品者は楽しんでいますよ(^^)。
11月1〜4日には、上野で『秋雅展』が開催されます。
その時にもきっと出品され、会場内にいらっしゃると思いますので、ぜひお話し伺ってみてください。あ、もちろん、お忙しいので、ほどほどにしてくださいね。笑