ああ、どれから手をつけていけばいいんだ・・・。
旺盛に茂っている盆栽達を手に取り眺めてみては、やらなきゃいけない事もやりたい事も頭に巡ってきて、あーだこーだと考えているうちに時間だけが過ぎ・・・。
結局何もしないまま棚に戻す・・・。
そんな事はよくあります。
最近は特に、盆栽がワサワサ茂って、棚がぎゅうぎゅう。
競りでたくさん買ってきてしまったもので、余計に溢れかえっている我が家。
なんか、盆栽たちからの無言のプレッシャーを感じる。。。
「肥料足りないんだけど〜 (つД`)ノ」とか、悲鳴をあげてる気がする・・・。
「枝が伸びて元気モリモリ🎶」と、伸び放題にしている罪悪感・・・。
棚を見回すほどに、「やらなきゃいけない事」が目にとまるんだけど、
じゃあ、何からやるのがいいのか、今後のためにどうしたらいいのかでグルグル悩んで、
フリーズするんですよね。笑
独立したての1〜2年はもっと頻繁にフリーズしてて、手入れが進まないまま追われるように過ごしてました。
どうしたらいいのか、途方に暮れるんですよね。
で、やたらと疲れて寝てしまう。
盆栽は癒しのはずなのに、追われてると感じると、どっと疲れます。
最近はいくらかマシになってきたので、私のフリーズ打破のための、行動をご紹介します。書き出すと簡単な言葉になってしまうのだけど、あの頃の私に言ってあげたい叱咤激励です。
「考えすぎなくていいんだよ(*'▽'*)」と。
「とりあえず2~3年やってみれば、もっと気楽に作業進められるようになるよ」と。
1、頭で考えるよりも、さっさと作業に移る
水やりに棚場に行く
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肥料の足りていない樹を見つける
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あとで作業場に持って行くトレーに移す
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あとで作業するトレーには水をかけないように注意して、全体に水やり
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作業場で、肥料を与える作業をする
というように、盆栽を手にとって「あ、これは肥料やらなきゃ」とか「枝が伸びてるな」と思ったものは、それ以上その場で考えずに、トレーにまとめておきます。
そして、いざ作業場に持って行って、落ち着いて作業を行います。
作業予定のトレー1つ分をやり終えると、逆に達成感でスッキリするようになります。
枝を剪定しようか悩む時間よりも、「剪定する」という作業時間の方が短いですからね。切るという行為は驚くほど短時間なのです。
さて、この時にまたもう一度悩むポイントに直面します。
「この枝切っていいの?」「どこで切るの?」「いつ切ればいいの?」
作業しようと思う手が止まって、フリーズする時、どうするか。
2、とりあえずやってみる
樹は何かしらの作業から、しばらくしてから反応します。
その結果を次に活かし、次の対策と作業を重ねていくだけなんです(╹◡╹)。
その枝を切ったその時だけで樹の一生が決まるわけではありません。
むしろ、枝を切った後にもまた枝が伸びてくるし、針金をかけたら外す作業もあるし、針金のクセが付いてなかったら再度かけ直します。
1回毎の作業を大げさに考えすぎると手が動かなくなるので、「とりあえずやってみる」と腹をくくり、あとは無心で作業するのみです。
よく親方が言っていたのは「枯れようとする樹はありませんからね」です。ハッとしたのを覚えてます。
枝を切っても、新しい枝葉を伸ばして光合成しようとするのが植物です。
針金で枝を折ってしまっても、別の枝が大きく伸びて面白い形になるかもしれません。
生きようとする樹の強さを感じながら、遊ばせてもらっているうちに、だんだんいい塩梅が分かってきます。
そのためには、時には失敗する経験も糧になるのです。
枯れてしまった時は、「あちゃー・・・。」と思いながら、また再挑戦します。
日本人は、樹を神格化したり人格があるように感じるので、樹に対して申し訳なく思いますが、その気持ちが落ち着いたら、また再挑戦すればいいのです。
その時の罪悪感から脱出するために、私は「樹は許してくれるさ」と思ってます。
経験した失敗を糧にまた挑戦しようとするなら、大丈夫だと思います。
ここで、別の悩みポイント。
「人に聞いたり、HOW TO本を読んだら、言ってることが違うのでさらに迷った。」
そんな時は、やはり、とりあえずやってみる。
やってみた結果で、自分の棚場の環境にあった方法を見つけていき、自分のペースがつかめるはずです。
情報が多すぎて困ることもあるので、どれか1つに絞ってやってみるのが良いですね。
まとめると、頭より手を動かすしかない!ですね(^^)。
作業をする事でしか、樹は良くならないんですよね。
何をしていいか迷った時は、とりあえず肥料をあげて元気をつけときます。
今は特に成長期ですから作業が追いつかないほどあります。
雑木の剪定、針金かけ、植え替え、肥料やり・・・。
松柏の肥料やり、芽摘み、針金かけ。
殺虫殺菌剤の散布もしなきゃとずっと思ってます。
思ってるんですが、なかなかできないので、1日30分ずつでもいいから、5鉢ずつでもいいから、剪定したり芽摘みしたり、肥料置いたりしておくと、昨年よりもずっと良い仕上がりになっていくはずです。
少しずつがんばりましょう٩( 'ω' )و!