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BONSAIちえ

豆松屋山崎ちえの盆栽日記

10月の盆栽の手入れ

秋が深まってきていますね。
今年は紅葉も早いような気がしています。
ツメレンゲが冬支度を始めたように、もうしぼみ始めています。

10月は
雑木類は落葉前の剪定時期、
松柏類は針金かけの時期です。
もっと大事なのは、施肥と消毒ですね。

冬が近づくにつれて作業も少なくなってきます。
盆樹の1年の成果をみたり、展示会へ足を運んだりしてみましょう(^^)。

 

雑木類の剪定

9月に再び動いた新芽が伸びていませんか?
ケヤキやカエデ、モミジなど新たに伸びた枝を切って形を整えます。
全体の輪郭に沿って、葉元にある芽を残して切りましょう。
枝は二又分かれだとキレイに見えます。

花もの盆栽は、花芽ができています。
大きめの芽が花芽ですので、よく観察してみてください。
もし形を崩すほど枝が伸びている場合は、
形作りを優先して剪定するか、花を楽しむことを優先させるか、
どちらかを決めて剪定します。

松柏類の針金かけ

・真柏の針金かけを行います。
 樹皮がはがれにくくなってきたので、大きく曲げる作業ができます。
 細かい枝への針金かけも行い、枝元まで日が当たるようにしましょう。

・五葉松も大丈夫ですが、硬くなってきているので、あまり強く曲げません。

・芽切りをした黒松は、大品の盆栽屋さんは針金かけ始めています。
 小品盆栽は芽切りが1ヶ月遅いので、私は10月下旬〜11月に行います。
 針金かけを行う場合は、新芽が折れないように注意してください。
 私は10月は、二番芽(新芽)がキレイな二又枝になるように、
 芽を二つ残すように剪定しています。

 

施肥

秋の肥やしはたっぷりと。
冬越しの力や来春の新芽の芽吹きが良いように、たっぷりと与えます。
全ての樹種に与えます。

ただ、紅葉をみたい雑木類は、もう肥料をやらない方がキレイに紅葉します。
肥料を置いていると、いつまでも樹が元気で、葉の緑色が多いまま紅葉するので、
キレイな色付きとは言えないからです。
樹の元気がないなら肥料を与えることを優先してください。

 

消毒

うどん粉病やハダニ類の発生が増えますので、
引き続き、殺菌殺虫剤を散布します。
また、棚場に落ちた葉が腐敗して病気の原因にもなりますので、
落ち葉はキレイに取りのぞきましょう。


色づいた実を食べられないように注意!

葉の紅葉とともに、橘もどき(ピラカンサ)やムラサキシキブなど色づいています。
鮮やかな色は、鳥に狙われるということ。
気づいたらすっかりなくなっているということも(;-;)。

本格的に鳥が狙ってくるのは寒さが増す11月からです。今から準備すると安心です。

なので、実が色づいてきたら、網やカゴで鳥が近づけないよう守りましょう。
一番いいのは柵に防鳥ネットを張って、中に盆栽をしまうと水やりも楽です。
写真は、クチナシが入ってますが、オオスカシバ対策にもなりますね。

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でも、そんなに大がかりなことできない私は、
こういうランドリーバスケットを横に倒して、盆栽を中に入れています。
100円均一でも売ってますので、探してみてください。
鳥の目をくらませるためなので、緑か青色がいいかと。

強風の際にあおられないよう注意します。
水やりは、盆栽を中に入れたまま上からかけられますから、ラクです(^^)。
この方法はベテラン愛好家の方に教えていただきました。
みなさん色々と工夫してます。

ちなみに、ネットを盆栽に直接かけると、風であおられた際に枝を傷つけるのでキケンです。
柵やカゴで、周りをおおいう方が安心です。
実は、鑑賞を終えたら年内には取り除きます。

では、今月も盆栽を楽しみましょう〜!
ご質問などある際は、コメント欄か、Twitterにて@bonsai_chieへご連絡ください(^^)