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BONSAIちえ

豆松屋山崎ちえの盆栽日記

植物への勘

最近は暑さに慣れたなんて余裕こいてましたが、今日は辛い!!息がしづらい暑さです。
 
最近、親方に手入れの話を聞いても、「分かるような…分からないような」ということが気になってます。
 
例えば、肥料のやる時期や量など。さらに、肥料の種類。それから水やりのタイミングや、樹が元気かどうかなど。特に、肥料に関しては、樹種や時期や古さをみながら一本ずつ調整してやるので長年の知識と勘が重要なんだと思います。
 
親方によれば、水が多くて葉の色が薄くなってるのと、肥料が足りなくて薄くなってるのとでは色が少し違うらしいです。同じ樹種で比べてみれば分かりやすいよ・・・なんて親方と話してるところへ常連のお客さんが。「おっ!この樹はよく肥料が効いてるな~」と。
また、よくお客さんが店に集まって「この人の樹は元気だ」とか「肥料が足りてないよ」だとか話してらっしゃいます。
 
長年樹をみてきた人たちには、何が足りてないか、今はこれをやってやると元気がよいとか、樹をみるだけで分かるんでしょうね。
私が肥料をやろうと思うときは、親方に聞きながら量をアドバイスしてもらってます。
 
私が自分で樹を買ってみたときに、この後どんな管理や作業が必要なのか途方にくれてました。本ばっかり読んでも、結局持ってる樹に合わせた作業が分からずそのまま夕暮れに。
 
盆栽を持ち始めた方にお伝えしたいのは、誰かアドバイザーのような人・樹の話をできる人などの仲間が必要だということです。盆栽はひとりの時間が充実する趣味ですが、独りでは限界もあると思います。
長年の勘や知識は、本を読んだだけでは分かりません。人に聞きながら、実際に自分で育てながら自分のものにしていくのだと思います。
 
秋からいよいよ展示会シーズンです。10月頃から慌ただしくなります。各展示会にはベテランから始めたばかりの人、業者がたくさんきますので、是非遊びにきてみてください。