盆栽の鉢の表面の土が減ってしまったとき、どうしたら良いですか?の質問を時々いただきます。
水やりや雨など、強い水流で土を飛ばしてしまったり、肥料や苔と一緒に土が取れてしまった時などです。
そういう時は「減った部分に赤玉土を足す」でOK🙆♀️です。赤玉土は、元の土と同じ大きさが良いです。小粒か細粒になるかと思います。
もし、細かい赤玉土がなければ、園芸用の配合された培養土でも大丈夫です。
要は、土が減って樹の根が外に出るなどして傷まないようにすることが大切です。そのための土は、赤玉土でも培養土でもかまいません。できれば、盆栽としては水はけの良い土がおすすめです。黒土などの泥っぽいのは避けたいです。
作業前。表面の土が減って、細かい根が見えてしまいそうです。
上から赤玉土を足して、指でギュッギュッと土を押してならしてあげれば大丈夫。
古い土と新しい土の境目があるので、新しい土はまた水やりなどで流れ出やすくなります。馴染むまで優しく水やりしてください。また土が減ってしまったら、また土を足せばOKです。
ちなみに、苔は張らなくてもいいですが、土が流れ出にくくなるので、気になる方は苔を張ると安心です。緑の苔がない方はミズコケを敷いても良いですね。
盆栽の植え替え頻度は、大体が2年ごとです。あまりに土が減りやすいようでしたら、ひと回り大きな鉢にしても良いですね。
ところで、この「土が減っちゃった」質問をくださる方は、みんな優しく気配りさんな方が多いです。同じ疑問を持ってこの記事にたどり着いた貴方も優しい方😌。心配しすぎず、もうちょっと大雑把でも大丈夫なくらいですよ🙆♀️。
実は、ちょっとくらい土が減っても、支障なく樹は生きていけます。山の斜面や崖に張り出してる木も、根が出てても生きてるじゃないですか🌿。土の中に入ってる根をうんと広げて水を吸います。樹は強いです。
でも、そうなんですけど、やっぱり土や水分が多い方が樹にとっては嬉しいですよね。土が無いと、根の張り方も偏りができてしまいます。なので、土が減ってると気がついた時には、土を足してあげてください。
毎日水やりしながら、季節の変化と樹の変化を感じながら…時々観察して、気づいたらお手入れして、という感じです。寄り添うように盆栽と過ごしていただけたらと思います。