もうすぐ、昭和記念公園の春風展。
準備に追われているところなのに、芽が動き出してるのを見るとウズウズしちゃって、準備と関係ない作業をしてしまいました(゚ε゚*)
寄せ植え盆栽は、森が鉢の中に表現されてる姿で、好きな樹形です。
作ってみたいと思う方も多いと思うので、写真に撮ってみました。
寄植えの作り方のキモは、植え付け方です。
グラグラしやすい状態をどう固定するかですが、人によって様々なので、私のは参考の一つと思ってくださいませ。
1、挿し木しておいたカエデをバラす。
カエデの枝を挿し木した1年後、1本ずつポットに植えて2年ほど放置していた苗です。つまり、ここまで3年くらいかけたもの。なので、1本ずつの根はそこそこしっかりしてます。
ちなみに、小葉性(葉が小さい性質)のカエデを挿しておいたので、放置してても太りすぎずにいてくれました。
2、2〜3本ずつの束にする
長さや枝の向き、曲がりなどをみながら、2〜3本ずつの根元をアルミ線でゆるめにとめます。大事なのは、木の足元がくっついていること。その方が一体感のある自然な森の風景に見えます。
背が高くて太めなものが主木。それ以外は周りの木です。
3、置き場所を考える
鉢の上に並べてみて、どこにどれを置くのか検討。
横一列に並んでしまうと、奥行きがなく変なので、奥や手前のことも考えるべし。
4、鉢と木を針金で固定する
広げておいた針金を前後の根元でねじり、ぎゅっと固定します。
が、一度で全てを固定できないので、さらなる固定へ。
5、さらに針金を使って固定
鉢底の穴から針金を通し、足元から幹に螺旋状に巻いて、鉢底側の針金を引っ張りながら鉢底にL字型に押し付けて固定。幹を支えています。
土は赤玉土に砂を混ぜてます。赤玉土単体でもOK。根の落ち着きが早いように硬質ではない赤玉土を使いました。
まだ枝先とかイマイチまとまりがないですが、まずは、根がしっかり張ることが大事。根が充実した後に、小枝の針金かけや傾きの修正をしていきます。
もっと作るのがうまい業者さんだと、年数の違う実生苗を寄せ植えすることで、主木と他の木との太さや長さの違いが生まれ、森の中の1本ずつに強弱がつき、流れや趣がぐっと良くなります。
私の寄せ植えは、ほとんどみんな同じ太さなのが残念ポイントです。
たかが寄せ植え、されど寄せ植え。
手間をかけるほどにいいものできますね。
1本ずつ植えつけて寄せ植えを作るのも慣れるまで大変なので、オススメは寄せ植えになってる苗木を買って、鉢だけ変えるのがいいですよ(^^)。
薄い平鉢に植えるの怖いかと思いますが、むしろ水が抜けにくい形なので、意外と乾きは遅いです。他のものと同じ水やり回数で大丈夫です。
ということで、ぜひ寄せ植えに挑戦してみてください。