寒さが増して常緑樹の葉の色も茶色がかってきました。ほぼ落葉し、樹の冬支度も準備万端ですね。
最近は水やりも1日1回。落葉樹は2日に1回でも良さそうな気配です。
さて、寒さが増すにつれて気になる冬季保護。
森の中から離れて暮らしている盆栽たちに、安心して越冬できる場所作りが必要です。
寒さに弱いものから保護しよう
寒さに弱いキンズやクチナシ、ハリツルマサキなど暖地性の樹種から、寒さからの保護が始まります。
その他、蝦夷松、杜松など寒風を嫌う樹種、小枝のほぐれた古木、ミニ盆栽、針金かけをした松柏類、挿し木・取り木をしたばかりで根が張ってないもの、なども保護した方が良いです。
保護理由は
・針金かけをしたもの→曲げた際に樹皮がどうしても若干裂け、そこに寒風が当たり続けると傷みます。
・根が十分に張っていないもの→凍った土が霜柱のように持ち上がり、一緒に根が浮き上がって乾いて傷みます。
前にも紹介しましたが、ミニ盆栽なら発泡スチロールが便利です。
日中は日差しにあて、夜はフタをすれば、日光浴もできます。
発泡スチロールの底に水抜きの穴をあければ、水やりもそのままできます。
寒風から保護しましょう
夜〜朝にかけて凍るくらいなら、鉢が割れるくらいで、樹は大丈夫です。
(もちろん、何日も凍ってるような環境では樹は枯死してしまいます。)
樹にとっては冷たく乾いた風がツラいのです。
森の木々は雪に埋もれたり、お互いが寄り添って風を避けていますよね。
「軒下棚下へ」と言われる理由は、軒下はひだまりになり壁が温まっていたり風避けできたり、棚下は低いので風が和らげられるから。
天井のある場所って、空気が一定に落ち着いてますよね。
軒下や棚下に入れるだけでもいいですし、棚をビニールで覆い、棚下を簡易ハウスのようにして入れる方もいます。
ちなみに、落葉した後は日当たり気にしなくても良く、常緑樹は適度に日に当たった方が良いです。
いつも参考になります。浦和のけんじいさん。
棚下内でも盆栽が居心地良さそう。
おはようございます。当地良く晴れていますが、12月に入り冬らしい寒さになってきました。朝食後小さい盆栽を置いている棚に南側だけ開けて三方に風避けの囲いを付けました。本格的な室は12月中旬に作るつもりです。 pic.twitter.com/brO4T9Xa1S
— 浦和のけんじい盆栽小鉢 (@kennji449) 2017年12月2日
南側だけ開けて、 風避けの囲いをつけています。
温まり過ぎてもよくないですし、適度に外気を入れます。
12月半ばまでに保護しましょう
寒波襲来してますね。
寒さに弱い樹種は、霜に当たる前に保護します。
その他、殺菌殺虫剤を散布してから、保護施設に入れましょう。
詳しくは・・・キミさんのブログがとっても参考になります(^^)。
毎年悩むのは、どの樹を寒風避けられらる場所に移動させるかです。
これはもう住まいの環境によって千差万別なので、各々で工夫と経験を重ねていただくしかないのです。
私は、横浜住まいなので埼玉よりは寒さが厳しくなく、比較的ゆるめな保護です。
とりあえず、保護の優先順位だけ決めておきます。
・暖地性の樹種
・樹齢の古い樹(小枝のほぐれた樹)
・冬場に針金をかけたもの
・展示会などで、室内管理していたもの
・取り木、挿し木したもの、秋に植え替えたもの
これらを優先的に寒風を避けられらる場所に置き、それ以外の若木や苗木などは棚上のままです。
どの程度の保護が必要なのか心配な方は、近所の愛好家や盆栽屋さんに聞くのが一番です。
地域によって差がありますので、経験ある方にお尋ねしてみてください。
では、寒さにまけないよう、お体ご自愛くださいませ(^^)。