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BONSAIちえ

豆松屋山崎ちえの盆栽日記

プロフィール長め

よく「なんで盆栽に?」という質問をいただきます。私も毎度自問しながらお答えしてます。自分のこれまでを振り返りながら、答えになれたらと思います。

 

1986年 横浜生まれ

趣味が登山の父に連れられて、丹沢や金時山へのぼった小学生。学童保育では春、夏とキャンプへ。夏は川でマスのつかみ取りとかやらせてもらいました。神社やお寺に行けば、境内の古い樹をよくみてたのは覚えてます。土から根が盛り上がっている姿は昔から好きでした。

中学は女子バスケ部。高校は女子バスケ部のマネージャー。楽しかったなあ。あの、「女バス」という人種が好きでした。自分はヘタだったけど、仲間を応援するのは楽しかった。

2004年 青山学院大学法学部入学

将来何になりたいかなんて何も考えておらず、「公務員かな」と漠然と法学部へ。
やりたいことやろうと思って「ハイキング部」入部。いわゆるワンゲルです。3年時には主将やりました。当時は山ガールの流行りはなく、常に廃部の危機。私たちの卒業後に新入生激増してびっくりしましたね。あの苦労はなんだったんだという・・・。
毎月2000m級の山に登る日々。法律の勉強は全くついていけず、ひたすら山に行くかバイトの日々。

当時も「なんで山なの⁉︎」とギャル達に笑われましたな〜。たしかに青春が…。なんで、あんなに山に魅かれてたんだろう。
山は大人のアスレチックですよね。純粋に岩場や急登を登るの楽しいです。あとは、山の空気!あの緑と水の香り、雲が目線の高さに流れてくる風。あの体感はたまらない。山からの帰り、中央線に乗ってると新宿が近くなるにつれて匂いが嫌になるんですよね。むしろ都会の方が異常で、自然の近くにいたいとよく考えてました。
山の匂いを知ってる人は、電車苦手だと思います。山にふれることでこれまで普通だと思ってた都会の臭ささを知ったと思います。

 

2008年 大学卒業&中小企業の事務職として就職。

何がやりたいわけでもなく、とりあえず就職。毎日、電話を受けてPCの前で受注入力して、他の雑務をこなして、がんばってました。今思うとよくがんばりました。が、辛かった。山に行きたかった。緑が恋しかった。グチしか出てこなくて、これからずっと事務をやり続けたいとは思わず、希望もなくて、辛かった。

家の庭木を切って、どうしたら良い空間になるかを考えることだけが救いで、木のことを知りたくて本屋の園芸コーナーへ。そこでふと目に入った盆栽の本に釘付けになりました。山の空気を凝縮したような姿、山で休憩中に見上げた大木の幹が、本の小さな写真の中にありました。
それからは、仕事からの帰宅後、ひたすら盆栽の本を眺める日々。
どうしても盆栽をもっと知りたくて、思いきって盆栽の教室に入門。
1年教室に通いました。少しずつ増える盆栽を、帰宅後にベランダで眺めて、何か手入れするとこないかとじーっと見てる日々。

就職してから1年半、仕事を辞めました。

そして、知り合いの紹介でやまと園に行ってみました。一緒について来てくれた父が、やまと園の園主、広瀬幸男さんに「いや、娘が盆栽を仕事にしたいらしくて…」ときっかけを作ってくれたところから、「暇な時来たらいいよ」と言ってくださり、「無職なので、明日からでも来ます!」となりました。
突然の展開に、本人も親方も「?」のまま、本当に次の日からやまと園に毎日通いました。

2009年8月 やまと園で修行開始

 親方は初日から針金かけをさせてくれました。五葉松でした。

「好きに曲げていいよ」と言ってもらうのですが、どう曲げて良いのか検討もつかず、ぐるぐる巻いて、グリグリ曲げて、親方に形を修正してもらって。そういうことをしばらくやっていたと思います。そんな時、五葉松の樹液の香りがふわっと香って・・・。それは、山でハイマツをかき分けて歩いた時の香りでした。鮮烈な香りで、ドキッとして、山を思い出しながら、また針金をかけ続けていました。

全く盆栽のことも業界のことも知らないままお世話になることになった私を、お客さんや業者さんに紹介してくださりながら、私に色々と教えてくださいました。

修行時代に作業記録や業界のことを紹介するために書いていたのが『やまちゃん盆栽奮闘記』です。2年目の2010年〜独立後1年間の2013年まで書いています。
(ブログのインポートで奮闘記時代のタイトルには『<span itemprop="headline">』の文字が入ってしまいました。削除は大変なので、このままですみません。)

www.bonsaichie.com

盆栽をさわるようになってから、”山に行きたい”という思いは和らぎました。盆栽で少し緩和されているのですかね。

修行時代は、針金かけを上手くなれるように夢中になって作業して、水やりの加減を色々考えて、他の業者さんにも色々質問して、よく学びました。

親方にも兄さんにも、なんでも質問して教えてもらいました。始めの頃、親方に「ニレケヤキの肌のブツブツは病気ですか?」とか聞いてました。「え?違うよ」と一蹴。
やまと園は無口なイメージあるかと思いますが、聞けば教えてくれます。あとは、お酒を飲んだ時はもっとくだけてくれるので話しかけやすくなりますよ(^^)。

やまと園の修行最後の日は、泣いてしまいました。1週間後にすぐまた仕事で会えるというのに。笑
卒業する前の切ない心境がよく出ています。今でも寂しさを思い出してジーンとします。夏場のおやつはソフトクリームが定番なのです。うぅ。。。

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今回はここまで。続きは随時更新します。