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BONSAIちえ

豆松屋山崎ちえの盆栽日記

五葉松整姿


 
上が古葉をとった状態。まだ針金はかけてません。
下が親方による針金をかけた後です。

黒松の芽切りがひと段落し、五葉松の新芽がかたまってきたので、親方は最近は五葉松の整姿を行ってます。

以前友達に盆栽のことを話した時に、「樹に針金をぐるぐる巻いて曲げるのはなんだかかわいそうだ」との感想がありました。

しかし、どうでしょう


樹のカッコよさはもちろん、形を整えることで風通しや葉の日当たりが良くなったりと、樹にとっては良いことが多いのです。
たしかに、針金が食い込んだらかわいそうですが、針金の本数を極力少なく巻いて樹への負担が最小限になるようにするのが職人の腕の見せ所。
見た目にも極力目立たないように気をつかいます。

私が昨年の夏に五葉松に巻いた針金は6月には食い込んでしまい、急いで外しましたが、親方や兄弟子の同じ時期に巻いたものは未だかかったまま。
かけ方、曲げ方の腕の差が樹への負担となって現れているようです

親方たちの扱う樹は、古くて芽数の多い樹なのにこんな丁寧で細かい作業を1日に何本もこなしていくんですよ。

みなさんも盆栽をみかけた際は、値段だけでなく、そういった手入れの技術なんかにも目を向けてみてください。もっと楽しさが広がりますよ