クチナシ開花中
クチナシの甘い香りが漂っていますね。
盆栽のクチナシは、花の姿はもちろんのこと、鑑賞時期である冬に映えるオレンジ色の実がとても良いものです。
実がつくかどうかは、盆栽愛好家にとっては、とても大事。
小品盆栽の銘品を登録する(公社)全日本小品盆栽協会『悠雅登録』のクチナシ。クチナシは常緑の葉も寒さ感じる冬には映えますが、実があればさらに鮮やか。
新たに登録された悠雅小品盆栽・盆器(公社)全日本小品盆栽協会 | (公社)全日本小品盆栽協会
そこで、クチナシの交配についてご紹介。
筆でクチナシの花粉をつけてあげる
クチナシは、雌雄はなく、両性花です。
オスメス考えずに、花の花粉を筆につけて花どうしを受粉して回りましょう。
複数のクチナシの花粉を受粉してあげたほうが実のつきがよいと言われています。
また、花に水がかからないように気をつけ、なおかつ水切れしないように気をつけます。一つ一つドブ漬け*1してあげると丁寧ですね。
ちなみに、八重咲きのクチナシは実はつきません。おしべが花弁化しているので、花粉も確認しづらいかと思います。
(参考:クチナシ (京都九条山の自然観察日記))
クチナシの受粉について、改めて調べてみると、みなさん疑問に思ってるようです。
この花のイメージとしては、風車にもなる白い花冠を持つ花で、確か花弁(花冠裂片)の間にはモールのような褐色の地味な飾りが挟み込まれている印象がある。これが何かなどと考えたことも、疑問に思ったこともない。
しかしである。つい最近のことであるが、これがへばりついた「雄しべ」であることを教えられた。と、わかると、何でこんな姿でいるのか疑問が湧いてくる。http://www.geocities.jp/kinomemocho/sanpo_kuchinashi.html
確かに、花粉をとってもどこにつけていいのか「あれ?」と思います。「雌しべはどこ?」と。
上の写真の通り、クチナシの雌しべは、花が開いた時には黄色く花粉がついている状態。筆で花粉を取るときは、雌しべから取っていることになります。
もしかして、クチナシは自家受粉するのかもしれません。ということは、わざわざ筆で交配する必要はないのかもしれません。。。
そんな思いがよぎりつつも、実をつけたい一心から、今日も筆で花粉をつけるのでした。
*1:ドブ漬け・・・バケツに溜めた水に鉢の部分を浸して、水をやる方法。